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Channel: アメリカのにこにこ一家事件簿
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おやすみ…バディ

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うちには二匹のチョコレートラブラドールがいました。

パパと付き合いはじめた頃には既に彼らはパパと一緒にいました。

数々の困った事件があり、「なんてしょうもな犬だ…」と何度思ったことでしょう。

彼らは日本から飛行機にのってアメリカに来て、ワシントン州から旅をしてアーカンソーにきました。

ここにきた時には彼らはもう既に壮年になっていたんですね。


バディは本当にパパの言うことしか聞かないバカなのか賢いのかわからない犬でした。

名前を呼んでも尻尾を振りもせず、戻って来い!と言うと更に遠くまでいっていまう。

「オレはオレの道をいく」そんな犬でした。


今年になって彼は本当に具合が悪い日がたくさんありました。

腰が立たず歩けなかったり、痛みのために食事をしなかったり。

娘よりも重い体重のバディを私が家の中に抱いて入れたり、食べ物を口にいれてあげたり。

彼が具合の悪いのは、私が名前を呼んだり側にいくと尻尾をふることでよくわかっていました。

元気な彼は私に愛想よくするはずがないのですから。

唯一従順にしていたパパにさえ痛みのために噛み付いたりすることがここ数日続いていました。


日曜日、パパはうまく歩けないバディをトラックにのせて農場に連れて行きました。

広い大地を何度も倒れながら満喫したと聞きました。

パパと一緒に食事をして、彼は眠りにつきました。

もう二度と痛みに悩まされることはないでしょう。

家に帰ってきたパパは泣いていました。

娘にバディが亡くなったことを告げて、家族みんなで泣きました。

言うことを聞かない犬、不満があると吠えまくり、普通の犬のように尻尾をふって愛嬌を振りまかない。

それでも彼はこの世にいたことを「楽しい出来事」として感じていたら嬉しいです。


おやすみ バディ

もう痛みはないから思い切り好きなところに走りにいきなさい。

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