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疫病神

ここ数年、酪農家の間で奇妙な牛の死の話しがありました。

話しには聞いていたのですが、メキシカンブラックバザードという鳥が生きた動物を襲って食べるという。
うちの農場でも昨年から数頭牛が死んでいます。
最初は野犬では?という話も聞いたのですが、決定的なことが起こりました。

先週、初産の牛がやられました。
子どもがなかなか出ずに母親が動けなくなっているところ、その鳥に襲われてしまいました。
母親が生きたまま鳥たちに目や皮膚の薄い部分をついばまれ、子どもは死産。
そして母親もその後すぐに息を引き取ってしまいました。

パパはかなり悔しい思いをしていました。
なぜなら、その鳥は保護鳥になっているのです。
生きながら襲われていても、酪農家が保護鳥を撃退するようなことになるとお縄にかかるのです。
酪農家の間では、「冗談じゃない!生きながら食われるのを黙ってみてろっていうのか!」という怒りの声を何度も聞きました。
自分の目の前で子牛が生きながら目やお尻をついばまれていたなら…おそらく私は黙ってみていることはできないと思います。

アメリカでは昨年干ばつ状態で、今年も雨が少なく草が不足するような帰来が見えます。
まとまった雨がほしいところです。

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